自由診療
フレイル予防体操教室
フレイルとは
フレイルとは、健常から要介護へ移行する中間の段階と言われており、具体的には加齢に伴い筋力が衰え、疲れやすくなり家に閉じこもりがちになるなど、年を重ねたことで生じやすい衰え全般を指しています。
高齢者の多くの場合、フレイルの時期を経て徐々に要介護状態に陥ると考えられています。
筋肉量の低下や低栄養などの身体的な衰え、認知症、うつなど心理・精神的な衰え、独居や経済的困窮など社会的な衰えの3つがフレイルを引き起こす要因とされています。
フレイルの状態になると死亡率の上昇や身体能力の低下が起きます。
また、何らかの病気にかかりやすくなったり、入院するなどストレスに弱い状態になり、入院をきっかけにフレイルから寝たきりになってしまうことがあります。
しかし身体面、精神面など適切に支援を受けることで健常な状態に戻る時期とも言われています。
フレイル状態を予防するには
フレイルを予防するために、3つの柱があります。
1つ目は栄養
食事は活力の源であり、バランスのとれた食事をしっかり摂ることが大切です。
2つ目は身体活動
体を動かすことは筋肉の発達だけでなく食欲や心の健康にも影響します。
健康寿命を延ばすという観点からも、定期的な運動習慣を身に着けておくことは大切です。
3つ目は社会参加
趣味やボランティア、地域活動などを通じてコミュニケーションを取ることで脳が働き、フレイル予防を高めてくれる効果が期待できるため社会との繋がりを持つことが大切です。
当院でも社会参加の一環としてフレイル状態を予防するためフレイル予防体操教室を開催し、食事や運動面でのアドバイスも行なっています。
当院でのフレイル予防体操教室
開催日時 | 毎月第2、第4水曜日 |
時間 | 16時〜17時の1時間 |
場所 | ふじい整形外科 |
人数 | 先着順にて15名程度 |
持ち物 | タオル、飲み物 動きやすい服装でご来院ください 体操教室参加希望者の送迎も承っております。 |
※送迎希望者は打ち合わせがありますので、事前に一度来院してもらう必要があります。
フレイル予防体操教室のプログラム
内容 | 時間 | |
---|---|---|
①健康チェック | 検温、血圧測定 | 5分 |
②講義 | 病気や身体についてなどの勉強会 | 10分 |
③準備運動 | ストレッチ | 10分 |
④トレーニング | フレイル予防体操 脳活性化トレーニング | 25分 |
⑤クールダウン | ストレッチ | 10分 |
その他に2月、6月、10月に体力テストを実施しております。
体操することでの利点・欠点
利点
年々衰える筋力の低下を抑え、維持するために運動はとても効果的で、筋力維持はもちろんバランス感覚を養うこともできるため、転倒防止にもつながります。
また、日常生活の中に運動を入れることで認知症防止にもつながります。
欠点
高齢者の無理な運動は、転倒や骨折、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めるため注意が必要です。
運動を行っていなかった方が急に始めると体がうまくついていかず、かえって体調を壊してしまうこともあります。医師、担当スタッフとよく相談しながら進めていきましょう。
フレイル予防体操教室の注意事項
- 健康状態に無理がなく問診にて参加しても問題ないとされた方のみ参加が出来ます。
- 痛みが出たりする場合は無理せず、中止して担当スタッフに申し出てください。
- 椅子から落ちないよう、周りの方との接触など怪我には十分注意してください。
- めまいや頭痛など体に変調がある場合は、事前にお伝えください。
- 教室内にて指導者の指示に従わず
他の参加者に危険やご迷惑がかかると判断した場合には速やかに退室して頂きます。 - 教室内にて万が一事故や怪我が発生した場合は当院にて適正な範囲の対応をさせて頂きます。
医療行為に対する費用は自己負担とさせて頂きます。 - 初回来院時に同意書にご署名を頂きます。
また、安全のため以下の症状の方は体操をお休みください。
- じっとしているのに脈拍が120/分ある。
- 上の血圧が200mmHg以上ある。
- 下の血圧が120mmHg以上ある。
- 胸(心臓)が痛い。
- じっとしているのに息が切れたり、動悸がする。